就職活動している人「就職活動している。メーカーっていいのかな?メーカーってどんな仕事をするんだろう?どんな点がいいんだろうか?」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- メーカーの仕事内容
- メーカー就職のメリット
- メーカー就職のデメリット
- メーカー就職はおすすめ
この記事を書いているタッペイ・ノジマは、大手メーカーに新卒で入社し、長年勤務してきました。
就職活動をする中で得た知見と、メーカーでの社会人生活を踏まえてメーカーへの就職について解説します。
メーカーの仕事内容
メーカーはその名の通り、モノを作る会社です。スマートフォンや食品、自動車など。もしくはその素材や部品も含まれます。
日本のGDP(国民総生産)の2割を占め、日本の産業にとっては必要不可欠な業種といえます。
B to Bメーカー B to Cメーカー
メーカーには、企業向けの製品を作るB to Bメーカーと、一般消費者向けのB to Cメーカーがあります。B to Cの方が自分が携わった製品が一般消費者に利用されるのでやりがいを感じやすい反面、業績の好不調の波があります。
一方、B to Bの方が企業向けなので、流行り廃りは緩やかでより安定しています。
素材メーカー 部品メーカー 加工メーカー
また素材メーカー、部品メーカー、加工メーカーにも分類できます。それぞれを一社でまたぐメーカーもあります。
業界分類
メーカーは主に以下の業界があります。
- 自動車
- 食品
- 飲料
- 化学
- 鉄鋼
- 医薬品
- 電機
自動車メーカー
日本企業のシェアが高い・大規模な生産体制が必要な分、大企業が多い。自動運転や電気自動車など大きな転換期を迎えています。
トヨタ自動車、ホンダ、日産など
食品メーカー
毎日人が口にする必需品を取り扱います。一般消費者にも知名度があり、商品単価からも商品がお客様に届きやすくやりがいを感じられます。お客様の体内に入るものなので、品質には過敏になってしまう。
味の素、日清食品、明治など
飲料メーカー
食品メーカーと同様毎日人が口にする必需品を取り扱います。こちらも一般消費者にも知名度があり、商品単価からも商品がお客様に届きやすくやりがいを感じられます。トレンドが変わりやすく、時代の流行を読むことも求められます。
キリン、サントリー、コカ・コーラなど
化学メーカー
繊維や電子材料、塗料、洗剤、化粧品など生産します。左記全般を取り扱っている企業もあります。
東レ、富士フイルム、旭化成、花王など
鉄鋼メーカー
製品に使われる鉄部品の材料を生産します。 大量生産で業績を維持してきましたが、競争が激しく、生き残りのために新しい機能をもった材料を提供することが求められています。
新日鐵住金、KOBELCO、JFEホールディングスなど
医薬品メーカー
一般消費者の健康のために必要不可欠な医薬品を生産します。
新型コロナウイルスなど、新たな感染症が登場している時代、需要と求められるものは一層増えます。
武田薬品工業、アステラス製薬、大塚ホールディングスなど
電機メーカー
テレビ、冷蔵庫など家電や電子機器などを生産します。
競争が激しく、ITやAI技術などをフル活用しなければ競争に勝てません。
パナソニック、ソニー、日立製作所、三菱電機など
メーカーの職種
職種は以下の通りです。
- 営業
- 生産管理
- 商品企画
- 研究開発
- 製造
- 広報
- 資材調達
営業
自社製品を加工メーカーや小売業者に売り込みします。既存の法人のお客様だけでなく、新規開拓も。
生産管理
製品の品質維持や売れ残り、供給できない状況をつくらないように生産を管理します。
商品企画
お客様のニーズを分析・調査し、新しい商品を考える・企画します。
研究開発
商品企画からのお客様のニーズをもとに、新技術が実現できるのか研究を行い、新技術を具現化するために開発を行います。
製造
自社製品を生産します ライン生産などで効率よく生産する現場で滞りなく生産するために生産計画を実行します。
広報
テレビやCM、雑誌やネット広告などで製品を宣伝します。
資材調達
製品を作るための材料を調達します。調達するだけでなく、コストや品質担保の観点も必要になります。
メーカー就職のメリット
メーカー就職のメリットは以下の通り。
- やりがいを感じやすい
- ホワイト企業が多い
- 比較的安定している
やりがいを感じやすい
自社で製造する製品は実態のある「物」なので、実際に消費者が利用する場面を目にしやすく、やりがいを感じやすい傾向があります。
ホワイト企業が多い
メーカーは物を作るため、スケジュールを綿密に立てているためで、突発的なことが起きづらい。また業績も安定しやすいため、ホワイト企業が多い傾向にあります。
比較的安定している
物を提供するため、一度ビジネスが安定すれば業績が崩れにくく、他業種より比較的安定しているといえます。
メーカー就職のデメリット
メーカー就職のデメリットは以下の通り。
- 新鮮味がなくなりやすい
- 製造現場はキツイ
- 業務が細分化されやすい
新鮮味がなくなりやすい
メーカーは1社で扱う商品やカテゴリーが狭いので、長年勤務していると飽きてきます。(笑)
扱う製品が元来好きであったりすれば全く苦にはなりません。
製造現場はキツイ
メーカーには切っても切り離せないのが製造現場です。製造現場の仕事は過酷です。製造現場と関わる場合は結構キツイと思います。
業務が細分化されやすい
モノ作りは多くの工程に分かれており、業務も細分化されやすい。その分、個人で見ると自分の業務の価値や貢献度合いが分かりづらく、人によってはやりがいを感じにくいかもしれません。
メーカー就職はおすすめ
結論、メーカーに就職すべきです。ただし、IT技術を駆使している会社がおすすめです。
現代はIT技術を活用できる会社が勝つ時代です。ちょっと特殊かもしれないですが、AppleもIT技術をフル活用してメーカーの頂点に君臨しています。「IT技術」という観点でメーカーを見るべきです。
「じゃあIT企業もいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。
その通りです。ただしIT企業はスピード感が早いためブラックな側面もあります。ホワイト企業が多いということとやりがいの観点からメーカーがおすすめです。
まとめ:メーカー就職ならIT技術を駆使しているメーカーを探しましょう
記事のポイントをまとめます。
- メーカー内の業界分類は以下の通り
- 自動車
- 食品
- 飲料
- 化学
- 鉄鋼
- 医薬品
- 電機
- メーカー内の職種は以下の通り
- 営業
- 生産管理
- 商品企画
- 研究開発
- 製造
- 広報
- 資材調達
- メーカー就職のメリット
- やりがいを感じやすい
- ホワイト企業が多い
- 比較的安定している
- メーカー就職のデメリット
- 新鮮味がなくなりやすい
- 製造現場はキツイ
- 業務が細分化されやすい
- IT技術を駆使したメーカーへの就職がおすすめ
以上です。
メーカーに就職し、モノづくりにやりがいを感じつつプライベートも充実させて、理想的な生活を送りましょう。